銀山平温泉 奥只見山荘

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奥只見の魚を育てる会

本日『奥只見の魚を育てる会』のフィッシュウォッチングに同行してきました。

今年は例年と少し遡上形態が違い随所に数尾ずつ固まり遡上しているようです。
岩魚は大物50UP、60UPが多数遡上している模様!
桜鱒は今のところ50前半が確認されていますが全体的にサイズは小ぶりだそうです。

なぜ釣れないか不思議な位数はいます。
逆を言えば釣り人の皆さんをかいくぐり更には自然の厳しさにも打ち勝ち、今年も子孫を残すべく
北ノ又に遡上してきています。
誰に教えられた訳でもなく本能でこうして川に遡上してくる魚達を見ていると自然の素晴らしさ、
尊さ、そしてパワーは凄いと感じさせられます。

石抱橋から’永年禁漁区‘北ノ又川を望む






開会式と代表の挨拶から始まりです。
右が育てる会代表の常見忠氏、
左がアングラーズベンチの池田修氏
開会式と本日の注意事項などを説明







今回参加された皆さんの集合写真。
県内外から沢山の会員の皆さんが参加されました。






石抱橋より徒歩で宮ノ渕まで歩きます。
途中、池田さんより木や鳥の色々な説明などもあり大変勉強になります。
池田さん本当に博識あります。鳥は鳴き声だけで殆どの種類解ってしまいます。
尊敬!

機会があったら講師でもお願いして皆さんと一緒に山に入って自然の色々
を講義してもらいたいですね~
きっと楽しい自然教室になるでしょうね。

と、それはさておき・・・

一同宮ノ渕に到着です。






さてさて、魚はいるのか?
一同真剣に目を凝らして・・・・
というか目を凝らす前に足元の渕には岩魚が沢山入っていました。
しかし足元には30~40cmくらいのサイズが殆どで銀山で大物といわれているサイズは
いません。

今度は単に魚を探すのではなく大物を探し始めます。

私も偏光かけて目を凝らしていると流れの落ち込みの下流の巻き返しから
大物が3本出てきました!
これはデカかったですよ。思わず声でました。
推定55~60位はありました。







今回は当店の3代目もご一緒させて頂きました。
一丁前に魚探します。
中々見つけられませんでしたけど(笑






下の画像は珍しいトワダカワゲラ。
ピンボケですみません。これも池田さんが北ノ又に注ぐ湧水の石の下で見つけました。
非常に珍しい虫で成虫になっても羽根が生えないそうです。

ちょっと調べてみました。(埼玉県立自然史博物館.自然史だより より抜粋)
~トワダカワゲラは、その名が示すように、1931年、青森県十和田湖に注ぐ小渓流で数匹発見されたのが最初である。体長20mm内外で、全体として鎧(よろい)を着たような格好で、幼虫には腹端に糸状の鰓(えら)があるが、成虫に翅(はね)がなく、化石に出てくる昆虫の祖先にそっくりで、カワゲラ類の中で、この虫に類似するものが他に見当らないので、1934年、当時京都大学教授の上野益三氏によって、日本特産で一科一属一種のトワダカワゲラと命名された。
 その後、幼虫は高山の山間渓流付近の涌(わき)水や滝つぼで、一般に夏でも水温6~7℃以下のところに生息することがわかったので、この虫は氷河時代の遺跡動物で、この時代と同じような環境の残存している地域のみに生き残っていると考えられるようになった。当時、上野益三氏の論文が紹介されると、外国の大学や博物館等からこの生きた化石標本の注文が次々と送られているとうわさされ、「この虫一匹百万ドル」とジャーナリズムで報道されるに至った。ところが1943年8月、私と市川和夫氏の二人が、三峰山裏の大血川の小支流で、たまたま昆虫採集の昼食時にこの虫を発見し、夕方暗くなるまでに遂に60余匹を採集することに成功した。このことによって、この虫の価値を大暴落させることになったといえよう。~

氷河期の遺跡動物ってところが凄いですね~
まさに生きた化石!
銀山は環境がとても良いということの証の1つですね!
なんだか嬉しいです。


この環境を何時までも残したいものです。

北ノ又に建つ開高健の石碑
これから厳しい冬を迎えますが川は何時までも眠りません。


2007年10月14日
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