奥只見の魚を育てる会
今日もほぼ一日雨模様の銀山でした。
刻々とシーズンの終了が近づき寂しいです。
2010シーズンも残り僅かですが銀山湖を楽しんでください。
さて『奥只見の魚を育てる会』では今週末に産卵に遡上してくる岩魚や、桜鱒の為の人工産卵床の造成を行います。
今年は特に北ノ岐川の渓相が変わり、例年産卵する幾つかの場所では産卵に適さない河床や
流れになってしまっています。
人工産卵床は重複産卵の確率を少なくしたり、卵の孵化率を上げるといった効果があります。
重機を使ったり、人工物を設置するのではなく、周りの石や流木を利用し造成するので
環境負荷も低く(ほぼ0)銀山湖に生息する天然魚の増殖に非常に有効な手法です。
今回は18日(土)に勉強会を行い19日(日)に実際の作業を行います。
人工産卵床の勉強会及び作業は会員以外の方もOKですので、この機会に是非
知識や技術を身に付けてみてはいかがでしょうか?
詳しくは奥只見の魚を育てる会HPをご覧下さい。
※重複産卵
同じ場所で複数のペアが産卵してしまう事。産卵に適した場所が少ないと同じ場所で
産卵する確率が高くなる。産み付けられた卵が後から入ってきたペアに次々と掘り返さ
れてしまうので最後に産卵したペアの卵しか孵化できず孵化率が非常に低下してしまう。
※人工産卵床での発眼率
自然産卵場での発眼率は60.1%ですが人工産卵 床での発眼率は78%です。卵が産み付けられた後に順調に育っているかの目安になります。