岩魚発眼卵放流
12月1日 奥只見の魚を育てる会で岩魚の発眼卵を永年禁漁区北ノ岐川へ放流してきました。
発眼卵の放流には幾つかの方法があります。
今まではバイバードボックス(ビベールボックスともいう)という虫籠のようなプラスチック容器に発眼卵を入れて川に伏せると言うものが一般的でしたが、今回は直播き法と言う放流方法で行いました。
直播きは銀山ではいままで行った事がなかったので当日は新潟県内水面水産試験場の職員より現場で指導してもらいながら放流しました。
初めての方法だったので今後の為にも忘れないうちに、備忘録代わりに方法を・・
1.自然産卵床が出来るような場所の川底を10cmほど掘ってくぼみを作る。
2.そこに直径15cm程度の塩ビ管を突きたてる。
3.その塩ビ管に卵を流しいれる。(300~500粒程度)
4.卵が沈んだら塩ビ管を立てたまま窪みを砂利で埋める(予め篩いで砂利を作っておく)
5.塩ビ管をゆっくり引きぬく・
6.大き目の石を目印がわりに砂利の上にのせる。(卵を踏み潰さない為)
卵の受精、発眼と放流するタイミングが決まってしまうので計画当初から一番の気がかりは銀山平の天気及び積雪でしたが当日は快晴!しかもポカポカ陽気で申し分無し!
平日にも関わらず有志16名が銀山平石抱橋たもとに集合しました!
内水試の井熊さんより今回の直播きの方法を指導してもらい、作業開始!
まずは砂利作りからです。
ふるいで川の砂利を選別します。
選別された砂利。これを川底に伏せた卵にそっとかけます。
今回放流した岩魚の発眼卵。卵に見える黒い点が魚の目です。
内水面水産試験場より27,000粒の卵を分けて貰えました。もちろん原種の岩魚からの卵です!
川底を20cmほど掘り塩ビ管を突きたてます。この中に卵→砂利の順でいれて官を引きぬき、目印の石を載せれば完了です。
完了の図↑
これを数十箇所つくりました!
今回の参加者は銀山・奥只見の各宿と育てる会会員。
天気も良く予想外の暖かさに皆さん額に汗しながら作業しました。
作業も滞り無く進み無事に岩魚の発眼卵の放流を終える事が出来ました。
皆さんお疲れ様でした!
そして卵達!頑張って孵化して大岩魚になれ!